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クロス(壁紙)の種類とそれぞれの特徴
お家のリフォームの際にクロス選びに迷っていませんでしょうか?
クロスは人間で言えば服と同じようなもの。
替えることによってお部屋の雰囲気を大きく変えることができます。
また、クロスにはデザイン面だけでなく機能性の違いもありますので、
どんなクロスにすればいいのかの選択は大切です。
今回はそんなクロスの特徴や魅力を素材別に紹介していこうと思います。
ビニールクロス
ビニールクロスは数あるクロスの中で一番よく使われているものになります。
素材の塩化ビニールは加工がしやすいという特性を持っており、安価ながらさまざまな表現が実現可能というところが人気の理由です。
以下では、ビニールクロスのメリットとデメリットについて詳しく説明します。
ビニールクロスのメリット
ビニールクロスはその加工のしやすさから色やデザインの種類が豊富なので、モダン・和風・洋風などさまざまなインテリアスタイルを作るとしても自分好みのクロスが見つけやすいということが一番の魅力でしょう。
また、非常に耐久性が高いため、他の種類の壁紙と比べても長持ちしますしメンテナンスも容易です。
水を通さないから油汚れも簡単な拭き掃除で済ますことができます。
また、消臭や防カビ、抗菌性能の高いクロスなども開発されており、リビングや浴室、キッチンといった場所に合わせた最適なものも見つけることができます。
ビニールクロスのデメリット
ビニールクロスは接着剤などにホルムアルデヒドという有害物質を含んでいますので、これが元でシックハウス症候群を発症したり、燃やした時にダイオキシンが発生するといった問題があります。
シックハウス症候群は目がチカチカしたり、涙、咳、鼻水や頭痛といったさまざまな症状を引き起こしてしまいますので、特に問題となっています。
紙クロス
紙クロスは主にヨーロッパやアメリカ風の建築物や、純和風の建物に使われています。
紙という素材の特性上扱いが難しいことがありますが、デザイン性や環境にやさしいため人気のあるクロスです。
そんな紙クロスについてのメリット・デメリットを以下に詳しく説明します。
紙クロスのメリット
紙クロスを選ぶ最大のメリットはやはりデザインでしょう。
海外からの輸入紙クロスは日本ではなかなか一般的ではないデザインが豊富に揃っていますので、欧米的なセンスが好みの人や個性的な見た目に仕上げたい人に向いています。
和紙でできた紙クロスもあり、古風で日本的な風合いをイメージしたデザインができることも魅力です。
また、紙クロスは有害物質が発生するリスクが低いといった良さもあります。
紙クロスのデメリット
紙クロスは紙素材のため他のクロスと比べると傷つきやすく、汚れや摩耗の耐久性が劣ってしまいます。
また水や油、その他の汚れが付着したとしても綺麗に除去することは難しく、シミが残る可能性が高いことも懸念されます。
そのため、汚れの原因となりやすい小さなお子様やペットのいる家庭には適していないかもしれません。
また、紙という薄い素材を壁に貼り付けるため施工が難しく、費用も高額になってしまいがちです。
織物クロス
織物クロスは木綿や麻、また化学繊維であるレーヨン、ポリエステルなどで作られたクロスのことを指します。
高級感があるクロスとして結婚式場や美術館などでよく使用されています。
以下に織物クロスのメリット・デメリットを詳しく説明します。
織物クロスのメリット
織物クロスは緻密な織り目と質感により高品質な見た目を感じさせ、部屋に温かみと豪華さをもたらしてくれます。
また、耐久性が高く長持ちすることや湿度をためにくく、室内の快適さに一役買ってくれるという点もポイントです。
織物クロスのデメリット
織物クロスの最大のデメリットはやはり高価であるということです。
さらに織物ならではのデメリットとして以下のような問題も抱えています。
- 性質上伸び縮みするので、施工時に歪みが出やすく施工者の腕が問われる
- 防火性能が低くキッチンなど火を扱う場所での使用は難しい
- 凹凸が出るため、汚れが付着すると掃除がしにくい
こうしたデメリットの多さから一般的には使われないクロスとなり、施工してくれる業者が少ないという問題もあります。
木質系クロス
木質系クロスは主に天然木やコルクを使用し、自然な風合いと木の温かみを感じさせてくれるクロスです。
木質系ならではのナチュラルさや、月日が経つにつれ味わい深くなっていくといった特徴もあります。
以下に木質系クロスのメリット・デメリットを詳しく説明します。
木質系クロスのメリット
内装をカントリー調に仕上げたいという人にとって、木質系クロスはその雰囲気を高めてくれるクロスとして魅力的です。
木には人を落ち着かせる作用があり、調湿・保温・吸音効果もありますのでお部屋での生活を快適にしてくれます。
さらに香り高い素材を使うことでよりリラックス効果を高めることもできます。
木質系クロスのデメリット
木質系クロスは製作に手間を要しますので高価です。
また耐水性のない木質系クロスもありますので、洗面所やトイレといった水回りでは使いにくいでしょう。
天然素材では同じものを見つけるのが難しく、一部を取り替えると全体の雰囲気を損ねてしまうことも大きなデメリットです。
オレフィン系クロスとは
オレフィン系クロスは、ビニールクロスで使われている塩化ビニールの使用を減らしていくことを目的に作られました。
素材には塩化ビニールの代わりに、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂を使用しています。
以下にオレフィン系クロスのメリット・デメリットを詳しく説明します。
オレフィン系クロスのメリット
オレフィン系クロスは、ビニールクロスと同様にデザインの種類が豊富で、水を通さない、消臭機能や防カビ性能、抗菌性能の高い製品もあるといったメリットがあります。
さらにビニールクロスと違い、有害物質が少ないためシックハウス対策としての効果が高いうえ、焼却時の有毒ガス発生も少なく環境への配慮が高いクロスです。
オレフィン系クロスのデメリット
そこまで高価ではありませんが、ビニールクロスと比べると割高になります。
また、施工業者も限られているので対応業者を見つけるのに苦労することもあります。
無機質系クロスとは
無機質系クロスは主に珪藻土や漆喰、金属やガラス繊維といった無機質の素材を使ったクロスです。
自然なものを使っていますので、素材感を活かしたデザインが好きな人にはマッチします。
以下に無機質系クロスのメリット・デメリットを詳しく説明します。
無機質系クロスのメリット
無機質系クロスの素材には、燃えにくいものを使用してますので防火性に優れています。
また、消臭効果や調湿効果が見込めるものもあり、快適な生活に貢献できるクロスとして人気も高いです。
無機質系クロスのデメリット
汚れが残りやすく、掃除がしにくい点がデメリットです。
また施工にも一定の技術が必要となるので、対応業者が少ないことも挙げられます。
まとめ
代表的なクロスの特徴とメリット・デメリットを紹介してきました。
クロスを変えるときは、理想のお部屋をイメージして決めていくのが大切です。
それぞれのクロスの特徴を意識しながら、これからの生活に合ったクロスを選びましょう。
当社ではデザイン・素材共に豊富なクロスをご用意しております。
デザインについてのご相談もお気軽にご相談ください。