このホームページは、エックスサーバーで動かしています。
ホームページを作るとき、意外と後回しにされるのがサーバー選びです。制作会社にまかせると「うちの標準はここです」で決まってしまうことも多い。ただ、サーバーは一度決めると数年動かさないものなので、少し考えて選ぶ価値があります。
比べたことと、決め手になったことを書きます。
比べた選択肢
大きく2つの方向がありました。
1. レンタルサーバー(エックスサーバー、さくらのレンタルサーバ、ロリポップ など) 月額が数百円〜数千円。メール、PHP、データベースがひととおり付いてきます。
2. 静的サイト向けの無料ホスティング(Netlify、Vercel、Cloudflare Pages など) このサイトのように出来上がりがHTMLだけのサイトなら、無料で置けます。表示も速い。
正直に言うと、表示速度だけで選ぶなら2のほうが有利です。それでも1にしました。
決め手になった3つの基準
1. メールを同じ場所で持てるか
これが一番大きい理由です。
会社のメールアドレスは @oes.co.jp です。ドメインとメールとホームページが同じ場所にあると、管理が1か所で済みます。サイトの引っ越しでメールが止まる、という事故も起きません。
実際、このサイトでは表示用に web@oes.co.jp という別アドレスを作り、社内で使っている info@ へ転送しています。サイトに載せるアドレスは、荒れたら捨てて作り直せるようにしておくためです。これがサーバーの管理画面から数分でできるのは、実務では効きます。
無料ホスティングを使う場合、メールは別のサービス(Google Workspace など)で持つことになります。それも悪くありませんが、契約と管理画面がひとつ増えます。
2. PHPが動くか
このサイトの本体は、表示のたびにプログラムが動かない「ただのHTML」です。ただし、2か所だけサーバー側の処理が必要でした。
- お問い合わせフォームの受信・自動返信
- チャットAIの受け答え
これらはPHPで書いて、同じサーバーに置いています。無料ホスティングでも関数を動かす仕組みはありますが、そちらはそちらで別の設定と別の上限があります。1か所で完結するほうが、後から触る人にとって分かりやすいと判断しました。
3. 移行のしやすさ
「乗り換えやすいか」も基準にしました。
- 独自ドメインを自分で持っていること(サーバー会社に紐づいた無料ドメインにしないこと)
- サイトの中身がファイルとして手元にあること
- バックアップが自動で取られること
このサイトは、中身がすべて手元のファイルとして残っています。極端な話、別のサーバーにファイルを置き直せば、それで引っ越しが終わります。この状態を保っておくと、サーバー会社の値上げや障害に振り回されずに済みます。
料金のこと
参考までに、エックスサーバーの公式料金です(2026年8月16日時点)。
| プラン | 12か月契約 | 36か月契約 | ディスク |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 月額 990円 | 月額 693円 | 500GB |
| プレミアム | 月額 1,980円 | 月額 1,386円 | 600GB |
| ビジネス | 月額 3,960円 | 月額 2,772円 | 700GB |
いずれも税込・初期費用0円。執筆時点は割引キャンペーン中の価格なので、実際の金額は公式サイトでご確認ください。
会社のホームページ1つなら、一番安いプランで足ります。 上位プランの違いは主にディスク容量と処理能力で、月に数千人が見る程度のサイトでは差が出ません。
まとめ
- 表示速度だけなら、無料の静的ホスティングのほうが有利。それでもレンタルサーバーを選ぶ理由はある
- 中小企業が見るべきは、①メールを同じ場所で持てるか ②サーバー側の処理が要るか ③引っ越せる状態か
- サイトの中身をファイルで手元に持っておくと、あとで選び直せる
なお、「サーバーを良いものにすれば速くなる」とは限りません。表示の速さは、サイトの作り方で決まる部分のほうが大きいです。その話は別の記事に書きます。
