前回、ホームページを作り直したきっかけを書きました。今回はどうやって作ったかです。
結論から書くと、**AIと会話しながら作りました。**制作会社には頼んでいません。
何をどう進めたか
やり方は単純で、チャットで話しながら作るという形でした。
「原状回復の会社のサイトを作りたい」から始めて、構成、文章、デザイン、写真の選び方まで、ひとつずつ相談して決めていきます。こちらが「ここは違う」と言えば直る。「なぜそうしたのか」と聞けば理由が返ってくる。
制作会社に頼むときと違うのは、待ち時間が無いことです。修正の依頼を出して数日待つ、ということがありません。その代わり、判断はすべてこちら側に残ります。
AIに任せたこと
- 文章の下書き
- ページの構成案
- デザインとプログラム
- 「同業のサイトはどうなっているか」の調査
- 表示の速さや文章量の測定
最後の測定は、人間には面倒な作業なので助かりました。「トップページは文字が多い気がする」と言ったら、実際にブラウザで測って**「2,481字、画面8枚ぶん」**と数字で返ってくる。感覚の議論が数字の議論になります。
AIに任せなかったこと
事実かどうかの判断です。
これが全部でした。AIは、それらしい文章をいくらでも書きます。そして厄介なことに、書かれた文章は本当らしく見えます。
実際に消した文章
作っている途中で、こちらが読んで消した文章があります。いくつか挙げます。
「工期を守ります。着工前に工程表をお渡しします」
もっともらしい一文です。しかし原状回復は、壁をはがしてから下地の傷みが見つかる仕事です。**守れない日が必ず来ます。**書いた瞬間に、それは破られる約束になります。削りました。
「材料費と施工費を分けてお見積りします」
これも実際の運用と違いました。ご希望があれば内訳を出せますが、常にそうしているわけではありません。「できます」と「いつもやっています」は違うので、書き方を直しました。
対応エリアの区名リスト
AIが並べた区名は、実態と合っているか誰も確認していないものでした。もっともらしい嘘の典型です。実際に受けている区に直しました。
「創業◯年、施工実績◯件」
これは書きかけて止めました。数えていない数字は書けません。
分かったこと
AIは、事実を知らないまま、事実らしい文章を書けてしまいます。
そして人間は、きれいに整った文章を読むと**「たぶん合っているのだろう」と思ってしまいます。**ここが一番危ないところでした。
なので、こちらの作業は書くことではなく、消すことでした。出てきた文章を1行ずつ見て、「これは本当か」「守れるか」を確かめる。確かめられないものは消す。
制作会社に頼んでも、実は同じことが起きます。ライターは御社のことを知らないので、業界の一般論で埋めるしかありません。違いは、AIのほうが速く、大量に、それらしく書けるという点だけです。
この記事もAIが下書きしています
念のため書いておくと、**OSノートの記事はAIが下書きし、担当者が確認して公開しています。**記事の下に毎回その旨を出しています。
隠すことでもないと考えました。むしろ、どこまでAIが関わっているかを書いておくほうが、読む側にとって判断しやすいはずです。
次回は、書いた文章をどれだけ削ったかの話です。
この連載
- 電話しか入口がなかった
- AIと一緒に作った、という話(この記事)
- 削って、削って、削った
- 公開前に残っている宿題
