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ホームページを作り直した話(1)電話しか入口がなかった

ホームページを作り直した話(1)電話しか入口がなかった
※写真はイメージです(写真AC

会社のホームページを作り直しました。作る過程で迷ったことは、別の記事から順に書いています。

この連載では、そもそもなぜ作り直したのか、そしてどうやって作ったのかを4回に分けて書きます。同じことを考えている工事会社の方に、判断の材料として使っていただければと思います。

きっかけは3つありました

1. 問い合わせの入口が、電話しかなかった

これが一番大きい理由です。

旧サイトにも問い合わせの導線はありましたが、実際に来るのはほとんど電話でした。電話が悪いわけではありません。ただ、電話には電話にしかない制約があります。

受ける側がその場にいないと成立しません。 現場に出ていれば取れませんし、折り返しても相手が会議中なら、また電話です。この往復に半日かかることがあります。

記録が残りません。 「何日に着工と言った」「その金額は聞いていない」。原状回復は開けてみないと分からない仕事なので、口頭だけで進めると、あとで必ず食い違います。

言葉の壁に弱い。 弊社は代表をはじめ英語・タガログ語でも話せますが、電話は一番難しい形式です。表情も画面も無い状態で、慣れない言語の専門用語をやり取りするのは、お互いに負担が大きい。

「まず電話をください」と書いてあるサイトは、受ける側にとって都合が良いだけかもしれない。そう思ったのが始まりでした。

2. 旧サイトが実態と合わなくなっていた

もう一つは、単純に古くなっていたことです。

スマートフォンで開くと文字が小さく、拡大しないと読めませんでした。載っている情報も更新が止まっていて、すでに無い拠点の住所が残ったままになっていた箇所もあります。

これは笑い話ではなく、そのまま来られたら迷惑をかける話です。会社の住所が違うサイトを何年も出しておくのは、それ自体が不誠実だと考えました。

3. 業務アプリを外に出していく時期だった

当社は、自社の現場で使う業務アプリ「anken.ai」を自分たちで開発しています。写真と進捗が残り、追加工事を着手前に承認できる仕組みです。

このアプリを他社にも提供していく準備を進めています。そうなれば、作っている会社のサイトも見られることになります。「このアプリを作っている工事会社は、どんな会社なのか」と。

そのとき、住所が古いままのサイトが出てきたら台無しです。外に出ていくなら、まず足元からという順番でした。

最初に決めたこと

作りはじめる前に、ひとつだけ決めました。

書けないことは書かない。

工事会社のサイトには、だいたい同じ言葉が並んでいます。「高品質」「低価格」「迅速対応」「安心」。どれも間違ってはいませんが、どの会社のサイトにも書いてあるので、読む人にとっては何の情報にもなりません。

そして厄介なことに、これらは書いてしまうと約束になります。「迅速対応」と書いた以上、遅れたときは約束を破ったことになる。

だから、実際にやっていることだけを書くことにしました。この方針が、あとでかなり効いてきます。実際、作っている途中で守れない約束を書きかけて、消したことが何度もありました。

その話は次回に書きます。


この連載

  1. 電話しか入口がなかった(この記事)
  2. AIと一緒に作った、という話
  3. 削って、削って、削った
  4. 公開前に残っている宿題

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