原状回復や内装工事の会社のサイトには、料金表が載っていることがよくあります。
クロス張替え 1㎡ ◯◯円〜 クッションフロア張替え 1㎡ ◯◯円〜 建具のシート張り 1枚 ◯◯,◯◯◯円〜
分かりやすく、比較もしやすい。載せるべきかどうか、最後まで迷いました。
載せませんでした。 理由を書きます。
同じ「1K・25㎡」でも、金額は変わる
原状回復の費用は、面積だけでは決まりません。実際に効いてくるのは次のような点です。
下地の状態。 クロスをはがしてみたら石膏ボードが割れていた、下地が湿気で波打っていた。パテ処理で済むのか、ボードごと張り替えるのかで金額は変わります。そして、はがすまで分かりません。
搬入経路。 エレベーターがあるか、階段の幅は足りるか、材料を置ける場所があるか。長尺シートのような長い材料は、ここで手間が変わります。
建物の決まり。 分譲マンションや管理の厳しいビルでは、作業できる時間帯や養生の範囲が指定されます。オフィスビルなら工事計画書の提出が必要なこともあります。
前の入居者の使い方。 喫煙の有無、ペットの有無、水回りの汚れ方。同じ間取りでも作業量はまったく違います。
一律の単価表は、これらを全部ならした平均値です。平均に一致する現場は、実際にはほとんどありません。
ズレた金額を出すと、あとで困るのはお客様
料金表を見て「25㎡だから◯万円くらいか」と思って問い合わせ、現地を見たら倍の金額だった。そうなると、こちらの説明が正しくても不信感だけが残ります。
安く見える表を載せて問い合わせを増やす、というやり方もあると思います。ただ私たちは、最初に見た数字と最後の請求が違うという体験を作りたくありませんでした。
なので、サイトにはこう書いています。
料金は、現地を拝見してから
お見積りと現地確認は無料です。図面や写真がなくても、お部屋の状況を伺えれば概算はその場でお伝えできます。「だいたいいくらか知りたいだけ」という段階のご相談も歓迎します。
見積りを取るときに確認しておくと安全な3つ
これは当社に限らず、どの業者から見積りを取るときにも使える話です。
1. 数量の根拠を聞く
「クロス張替え 一式」ではなく、何㎡なのか。その数字がどこから出ているのか。実測なのか図面からの拾いなのか。ここが曖昧な見積書は、あとで数量が増えがちです。
2. 追加工事が出たときの扱いを、先に決めておく
原状回復では、開けてから分かることが必ずあります。問題はそれ自体ではなく、見つかったときにどうするかです。事前に連絡が来るのか、写真は見せてもらえるのか、承認してから着手するのか。着工前に確認しておくと、あとの揉め事がほぼ無くなります。
当社は、追加が必要になったときは現場の写真を添えてご連絡し、進めるかどうかをお決めいただいてから着手しています。
3. 何が含まれていないかを聞く
処分費、養生費、駐車場代、エレベーター使用料。含まれているつもりだった費用が別建てになっていることがあります。「この見積りに入っていないものは何ですか」と一言聞くだけで防げます。
まとめ
- 原状回復の費用は、面積より下地の状態と現場の条件で変わる
- 一律の料金表は分かりやすい代わりに、実態とずれる
- 当社は現地を拝見してからお見積りをお出しします(無料)
- 業者を比べるときは、数量の根拠・追加工事の扱い・含まれない費用の3点を確認すると安全です
概算だけでも構いません。物件の種別とお部屋の状況をお聞かせいただければ、その場でお答えします。
